発音リスペリングの小学校英語での効果検証:中国語教育の応用〜2023年6月3日(土)の日本音韻論学会春季研究発表会にて

 2023年6月3日(土)の、日本音韻論学会春季研究発表会で、発表させていただきました。音韻論学会で毎年6月に行われているイベントです。以前はこのイベントは日本言語学会の前日に行われていたため、6月の金曜日の午後に開かれていました。しかしコロナ以降、平日に仕事がある人が参加しやすいように、土曜日になりました。

 発表のPDFはこちらです。データ分析など荒い部分もありますが、論文に投稿する時までに修正する予定です。

発音リスペリングの小学校英語での効果検証:中国語教育の応用(PDF)

私自身は、2021年12月に外国語教育学会で発表して以来、1年半ぶりの学会発表でした。コロナ以降、学会発表は会場でのface-to-face、つまりライブではなく、オンラインの発表になりました。ライブでの発表の時は、時間内に終わらせないといけないプレッシャーがあります。(教員は、いつも授業を時間内で行なっているので、それと同じ気もするのですが、なぜか授業では全然時間配分に対するプレッシャーがありません。)そこで、プレゼンテーションをあらかじめ録音して、編集して、学会当日はその動画を流すだけにしました。あとは質疑応答の時間だけライブで行えばいいだけです。

 司会をしていただいた前橋工科大学の溝口愛先生が、あな読みにも興味を持ってくれたのでよかったです。溝口先生には、以前から私の研究テーマのお話をしていましたが、「どんどん進化している」と言っていただけました。

発表は一番手だったので、自分の発表を真っ先に終えて、あとは他の人たちの発表を楽しむだけでした。しかし保育園から、2歳の息子が熱を出したので迎えに来てほしいという連絡が入ってしまいました。この約1週間前に、うちの妻の親戚に不幸があり、妻だけ中国に帰っていて、私と息子はうちの両親の家に泊まっていました。環境が変わったことと、ママがいない寂しさと、季節の変わり目ということで、体調を崩してしまったのでしょう。去年の同じ時期も家族全員体調を崩したので、まあ避けられなかったことでしょう。そんなわけで、私の次の岩手県立大学の佐々智将先生の発表は聞けましたが、その後の発表は聞き逃してしまいました。

佐々先生は、応用言語学的(外国語の学習)なものから、日本人(少なくとも私)にはあまり馴染みのない言語の発音の話から、先生自身の母方言であるという岩手の発音の話など、幅広い発表をされていて、今回は岩手のピッチアクセントの話をされていました。いつも通り綿密なデータ分析でした。(余談ですが、佐々先生にはちょうど10年前に札幌の学会の後、「味の三平」で札幌味噌ラーメンをおごっていただいたのですが、あの味噌ラーメンは、味噌汁のようなさっぱりしたスープで、それまでの味噌ラーメンのイメージとは全く別なものでした。東京でも食べられないか検索してみましたが、東京には無さそうです。次に札幌に行く機会があったら、また絶対食べます。)

その次の発表は南山大学の平子達也先生で、残念ながら発表は聞けませんでしたが、ハンドアウトをZOOMで送ってくれていたので、後日読ませていただきました。引き続き日本語のピッチアクセントの話ですが、平子先生の話は日本語音韻史の話です。音韻史は私の研究テーマではないのですが、趣味として音韻史の話は大好きなので、結構ハマりました。ちょっと落ち着いたら、平子先生の別な論文も是非読んで勉強させていただき、自分の日本語(東京方言)音韻論に関する主張に役立てたいと思います。

最後の発表は名古屋屋外国語大学の上田功先生でした。上田先生の発表はいわゆるゲームで言う”ボスキャラ”にあたり、多くの人が上田先生の発表から学ぶことがたくさんあると思うので、私も楽しみにしていましたが、聞き逃してしまいました。しかも残念ながら上田先生の発表にはハンドアウトがありませんでした。今度の8月の音韻論フォーラムという学会は、2020年にコロナが始まって以来久々の会場での対面式になるので、その時に上田先生にお会いできると思うので、直接ハンドアウトがないか聞いてみようと思います。

作者:副代表・野北明嗣

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