11月11日はRemembrance Day リメンブランス・デー 戦没者追悼記念日
ハロウィーンが終わって約10日後。11月11日は、Remembrance Day (rĭ – MĔM – brŭns DĀ)です。
日本ではまだあまり馴染みはありませんが、私が以前住んでいたカナダでは、わりと大きなイベントです。
第一次世界大戦の終戦日である11月11日に、戦争で亡くなった方達を追悼します。
11月になると、赤いポピーを服に付けている人たちを街で見るようになります。
以下はカナダのBC州の、Salt Spring Islandという島に、2016年の11月11日に行った時の
Remembrance Dayの行事をスマホで撮った動画です。こういう感じです。
最近はテレビで、戦争を毎日のように目にします。それも1箇所ではありません。
(時々被害にあった方達の画面を見ると、心が折れそうになるので、チャンネルを変えますが。)
戦争は、私にとっても全く無縁というわけではありません。叔父が二人間接的に戦争が原因で亡くなっているからです。
第二次世界大戦が終わってしばらく経ち、まだ残っていた武器庫の処理をしていた時のことだそうです。
想定外のことが起こり、武器庫が大爆発したそうです。
近くにいた私の祖母(父の母親)と、まだ小学生だった叔父(父の弟)は、
爆風に巻き込まれたそうです。祖母は肋骨を何本か折ったそうです。まだ子供だった叔父は、出血がひどかったそうです。
病院に運ばれ、祖母は無事でしたが、被害が多く手が回らず、叔父は帰らぬ人となってしまいました。
祖父(私の父と叔父の父)が病院で幼い叔父に付き添っていて、叔父の最期の言葉は「お父さんの目に僕が映った。」だったそうです。
父のもう一人の弟は、まだ赤ちゃんの頃、戦後で日本はまだボロボロの状態で、
ちゃんと栄養のあるミルクを与えることもできず、病気になっても医療体制も整っておらず、赤ちゃんの頃に亡くなってしまったそうです。
二人の叔父は、私が生まれる何年も前に亡くなっているので、もちろん会ったことはありませんが、
それでも自分の叔父達が亡くなったというのは、ショックな話です。
戦争が終わったから、すぐに平和になるということではないようです。
同種間で殺し合うのは人間だけではなく、ライオンや様々な種類の猿など、多くの動物が同種間で殺し合うと言います。
しかし、今年の大河ドラマ「どうする家康」で、家康が「戦の無い世を作る」と再三言っていますが、そうなってほしいものです。
確かに犬養毅が「話せばわかる」と言って、話のわからない人たちに殺されたように、話してもわからないことは現実には多々あります。
全ての人が満足する解決策も存在しないかもしれません。全てを話し合いで解決するのは、理想論かもしれません。
でも誰も殺し合いを好き好んで行おうとは思わないんじゃないでしょうか。